金星食は金星が月に隠される天体現象です。
7月ごろより、金星は明けの明星として日の出前に東の空でひときわ明るく輝いています。この金星が8月14日の午前3時前に月によって隠されて見えなくなり、月から出てくると再び明るく輝く姿を見ることができます。7月15日には木星が月に隠される木星食がありましたが、昼間であったために空が明るく肉眼での観察はできませんでした。今回の金星食は明け方近くではあるものの、全国的に潜入から出現までを肉眼で観察できる数少ない機会ですので、この夏必見の天体ショーと言えます。
ただし、金星や月の高度が低いため、建物や山などで視界が遮られないか注意が必要です。